換気不足

原因の分からないこれらのトラブル。
実は、通気が足りない。つまり店舗内が【負圧】(室内の圧力が外気圧よりも低い状態)になっていることが原因かもしれません。
通気が足りないだけで、こんなにいろいろなトラブルが発生する可能性があるのです。
株式会社クリエは換気装置の総合メーカーとして、今回は皆様に給気の重要さを改めて知っていただこうと思います。

食品への虫混入

去年の年末頃から年始にかけて騒がれていた「食品への虫混入」のニュースは、皆さんもまだ記憶に新しいと思います。
この虫混入のニュースは、食品に携わる皆様が気を揉んだのではないでしょうか。
最初に申しあげておきますが、通気を正常にしても虫は入ってきます。風に流されて入ってくる虫が少なくなるということです。虫が入ってこないわけでは無いということをご理解ください。
しかし、食品工場ではありとあらゆる防虫対策をとっており、その一つが【陽圧】(室内の圧力が外気圧よりも高い状態)にするということです。室内を陽圧にすることで、空気は〚室内→外〛に流れます。虫はある程度の強さの風に逆らって侵入することはできないため、虫の侵入が防げるのです。
実際に、工場内を陽圧にする機械を作っている会社が日本には幾つかあります。
飲食店様におかれましては、せめて通気を正常に行うことが、店舗へのゴミや虫の侵入を防ぐ第一歩かと思います。

まだまだある。通気不足が原因のトラブル

そして、客の立場として店舗に訪れたときに度々遭遇するのは、「ドアが重い」ということです。
あまりに重くて「あれ?準備中?」と勘違いすることもあります。
そして、ドアを開けると同時に冷たい空気が一気にお店の中に流れ込み、ドア付近の他のお客さんに「すみませーん。」と言いながらお店の中へ入ることもしばしば。気まずい雰囲気になります。
これも、通気が足りていないから起きる現象の一つです。

他にも、

  • ドア等部分から異音がする
  • 開口部近くが、冬季に冷たい空気が侵入し、店舗全体の温度バランスが悪くなる
  • フード等の排気が正常に行われない為、周辺が汚れやすい
  • トイレからの異臭が客席に流れる
  • 厨房排水、トイレ排水での封水が切れ、下水臭がする

以上のようなトラブルは、通気不足が原因かもしれません。
どちらの店舗でもレンジフード等で排気は行っていると思いますが、それに見合う通気は足りていますか?
今一度、店舗の通気の見直しをされてみてはいかがでしょうか?

通気方法に関して

通気で問題が起きるのは、主に冬季です。 外気を集中すると、局所冷却(ドラフト)が起き正常な空間として使用できなくなります!

通気例-1 通気を下部からではなく、天井面の温かい空気と混じりあうように、できるだけ上部(天井面等)から取り入れます。
→効果 局所冷却を発生させない。暖房効率を上げる。
通気例-2 局所排気(暖房フード等)の近くに設け空調されない外気が汚れ、空気と一緒に屋外に放出
→効果 外気負荷の軽減

外気のショートサーキット率を上げると、外気負荷は軽減されます。
換気口と排気口が近すぎて、空気の循環が狭い範囲だけで行われてしまう現象をショートサーキットと言います。
一般家屋やオフィスビルでは、部屋全体の換気効率が落ちてしまい換気不足の原因となります。
一方、局所的に空気が汚れる厨房では換気口と排気口を近づける(ショートサーキット率を上げる)ことで、空調されない外気が汚れ、空気と一緒に屋外に放出されます。
これにより冷暖房効率が上がり、外気負荷は軽減されます。

株式会社クリエでは、通気のトラブルや悩み事についてご相談に応じます。
通気に関してのお問い合わせは、FAXもしくはお問い合わせフォームからお願いします。


※株式会社クリエでは、その他換気口を取り揃えております。「換気口製品一覧」はこちらからご覧下さい。
※「換気と排気と通気」に関してのFAQはこちらにも載っています。