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クリエでは、HPやブログをご覧いただいたお客様から換気についてのお問い合わせをよくいただきます。
今回は、面風速についてのお問い合わせをご紹介します。

「面風速の推奨値と実施値」は、何故これほど違う?

Q. 厨房フードの面風速について、三方開放の面風速の推奨値、0.8m/s~1.1m/sと書かれている資料が多いのですが、実計算では0.5m/sと言う数値が多い様です。必要風量が倍以上違っていますが、どのような取り方をしているのでしょうか?

下の表は、クリエでご紹介している捕捉面風速の推奨値と実施値です。

ここでいう捕捉面風速の推奨値とは、空調に関する資料を調べ、その範囲値をまとめたものです。
ご質問の通り、実施値は推奨値の最大の約1/2になっていることが分かります。

フード下面平均排気 面風速(m/s)
(対象器具から排気フードの距離が1mの場合)
フード設置環境
推奨値 弊社での実施値
0.9〜1.2 0.8 アイランド 4
0.8〜1.1 0.5 三辺開放  3
0.7〜1.0 0.4 二辺開放  2
0.5〜0.8 0.3 一辺開放  1

実施値を推奨値の約半分にしてしまっても換気は十分に行われるでしょうか?

A. フード面風速は汚れ空気の補足率の目安であり、フード周りの気流・通気状態等でかなり幅があります。
例えば、3辺開放で 1.0m/sであれば、フード環境が多少悪くても汚れ空気を90%程度補足できることが実験からわかっています。但し、「風速が早い=外気が増える=冷暖房負荷が増える」の関係上、実施は0.4~0.5m/s  が一般的です。実施風速であっても、換気口とフードの位置(空気の流れ)を適性に設ければ程よい環境にできます。(今まで見てきた環境が悪い現場では、通気が不足したり位置が不適のケースが80%くらいあります)
よって、この捕捉面風速の推奨値と実施値は、実は当たらずとも遠からずの値なのです。

必要最小量の換気で、的確に汚れた空気を排出することがベストです!

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