店舗内が負圧であることが原因だと考えられます。例えば真空パックは負圧の状態です。廻りの大気圧に店舗内が押しつぶされている状態になっていますので、換気口を取り付け、圧力を正常に戻しましょう。
負圧により発生する問題点はいくつか考えられます。

  • 出入用扉が重い
  • ドア等部分から異音がする
  • 外部の汚れや虫が、ドア等からより侵入しやすくなる
  • 開口部近くが、冬季に冷たい空気が侵入し、店舗全体の温度バランスが悪くなる
  • フード等の排気が正常に行われない為、周辺が汚れやすい
  • トイレからの異臭が客席に流れる
  • 厨房排水、トイレ排水での封水が切れ、下水臭がする

通気方法に関して

通気で問題が起きるのは、主に冬季です。 外気を集中すると、局所冷却(ドラフト)が起きる正常な空間として使用できなくなります!

  • 通気例-1 通気を下部からではなく、天井面の温かい空気と混じりあうように、できるだけ上部(天井面等)から取り入れます。
       →効果 局所冷却を発生させない。暖房効率を上げる。
  • 通気例-2 局所排気(暖房フード等)の近くに設け空調されない外気が汚れ、空気と一緒に屋外に放出
       →効果 外気負荷の軽減

外気負荷の計算 

空気の定圧比熱

  • 0.24Kcal/Kg.deg

空気の比重量

  • 1.2Kg/m3

外気負荷

  • Q = 0.24Kcal/Kg.deg X 1.2Kg/m3 X V(換気風量 m3/h) X Δ(室内外の温度差 dt)

外気のショートサーキット率を上げると、外気負荷は軽減されます。
換気口と排気口が近すぎて、空気の循環が狭い範囲だけで行われてしまう現象をショートサーキットと言います。
一般家屋やオフィスビルでは、部屋全体の換気効率が落ちてしまい換気不足の原因となります。
一方、局所的に空気が汚れる厨房では換気口と排気口を近づける(ショートサーキット率を上げる)ことで、空調されない外気が汚れ、空気と一緒に屋外に放出されます。
これにより冷暖房効率が上がり、外気負荷は軽減されます。

通気関連ブログ「給気が原因だった?!店舗のトラブル!」もご覧ください。